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代表理事
小林 顕
代表理事あいさつ
秋田市手をつなぐ育成会は昭和33年(1958年)に設立された知的障がい児者保護者会です。設立当時は就学猶予や就学免除などの措置が行われていた時代で、当時の我が育成会(当時は「手をつなぐ親の会」と申しました)の親たちは、日中、学校へ行けない知的障がいを持つ子供たちのために、いち早く通所センターを秋田市内に設立しました。
さらに当会は、昭和30年代には児童入所施設、昭和40年代には成人入所施設を秋田市内に建設いたしました。両施設とも資金の調達、敷地の整備、資材の調達、実際の建設、電気や水道の引き込み、道路の造成まで親たちが自ら行ったと伝え聞いております。相当な苦労の末に完成したものであり、今でも当会の諸先輩の語り草になっております。両施設は現在に至るまで別法人によってではありますが運営され続けており、秋田市の重要な知的障がい福祉の社会資源になっております。
さて、この春(令和4年)、当会は、権利擁護事業や啓発事業あるいは障がい者芸術活動等を行う目的で、一般社団法人として再出発します。この再出発にあたり、当会の今後について考えますと、「会員相互の和と協力を以って知的障がい児者の福祉の増進を図る」という当会の旧会則の理念に立ち返るべきと考えております。
かつて半世紀前に当会の諸先輩が成し遂げた前述の偉業の根底にはもちろん「我が子を思う気持ち」また、「世の中の障がい福祉をより良いものにしたいという気骨」があったと思います。しかし「和と協力」がなければあのような素晴らしい事業は決して成し得なかったと思います。
法人化後も、知的障がい児者とその保護者の皆様(会員)各人が幸せな人生を全うできますように、会員の皆様相互の「和と協力」を至上命題にして、そしてまた、「気骨」と「夢」を持ち続けながら、役員一同精進してまいりますので何卒宜しくお願い致します。